日本でカジノ産業を成功させるには?

●ギャンブルをするために世界から人が集まる

IR推進法案が成立したことで、日本でも合法的にカジノ施設の設置ができるようになります。
上手くいけばマカオやラスベガスのような賑わいが産まれる可能性もありますが、まだどうなるのかはわかりません。
成功するために必要なのは、カジノができることによって得られるメリットを伸ばし、デメリットを極力抑えていくということです。

メリットについて見ていくと、ギャンブルをするために世界から人が集まることです。
観光客が増えれば、それにともない宿泊施設や飲食店などの設備が必要になってきますし、インフラも整備しなければいけません。

ギャンブルをしていないときに周辺を観光することになれば、さらに影響は拡大していきます。
そうなれば観光客に対応するために人でも必要になってきますから雇用も増えて、その家族も近くで住むことになれば病院や学校、商業施設なども出来ます。

このようにして地域が活性化していけば、自治体も税収で潤いいろいろな事ができるようになります。
一つの需要が新たな需要を産むサイクルを継続していくことができれば、長期的に大きな経済効果が期待できます。

●ギャンブル依存症問題はつきまとう

日本経済は都市部と地方の格差が大きくなっています。
その格差を産めるべくふるさと納税という制度もありますが返礼品目当ての不自然な寄附で、そこを問題視した国が動いているので将来的にそこまで盛り上がることはなくなるでしょう。

その点、カジノ施設はあらゆる面で景気の底上げが出来るので、施設が閉鎖されない限り効果を維持することが可能です。

そこでデメリットについて考えていくと、一番に心配されているのはギャンブル依存症のことです。
パチンコや公営ギャンブルでものめりこんで借金を抱えている人がいます。

それがカジノなどできたら、余計に歯止めがきかなくなり破滅する人が増えるかもしれません。
そこで施設に入場できる回数の制限などが検討されていますが、実のところ効果がないのではないかという意見もあります。

科学的にギャンブル依存症を抑えられる対策を考えることが一つの課題です。
ということで、依存症になる人を減らすためにも、そのきっかけとなりえるパチンコや競馬も含めたギャンブル全体に対して規制も検討していくべきです。

●周辺地域の治安が悪化を防ぐ

それから周辺地域の治安が悪化することも防がなければいけません。
カジノで一攫千金を狙う人というのは、お小遣いで宝くじを買う人とは異なります。

お金に余裕がある富豪が娯楽として遊ぶこともありますが、お金を求めて一般人とは違うタイプの人達も集まってくることがあるからです。
そういう人たちが地域をうろついたり、どこかでたむろしたりすれば地域の住民は安心して歩けなくなります。
さらに、グループ同士の抗争なども起きてしまえば、事件に発展することもあります。

そうでなくても、反社会勢力がギャンブルを隠れ蓑にして犯罪で集めた資金を洗浄するマネーロンダリングを行う可能性もあります。
他にも工事に関わって投入される税金を吸い取る、ギャンブル依存症の人を狙った闇金などあらゆる手で利益を得ようとします。

そんなことにならないようにするためには、地域を警察が巡回するというだけでなく、反社会勢力がカジノに関わることがないように徹底した対策を講じる必要があります。

現時点でも工事などに関わる事業者は反社会勢力が関われないようにするため免許制にする、といったことが考えられています。
半社会勢力が関わっていないことの確認は、一時的なことではなく定期的な調査が必須です。

これらの課題をクリアしなければ成功したとは到底言えないでしょう。
国民の大半が反対したにも関わらず強引に成立させた法案が失敗したとなれば、大変なことになります。
ここまで着たら是が非でも成功させなければいけません。